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イギリス留学を夢見る方にとって、現地の「パブ(Pub)」は単なる飲食店以上の存在に見えるはずです。
街のいたる所にあり、夕方になれば仕事帰りの人々や学生で溢れかえるあの場所。
お酒が苦手な方や、英語に自信がない方にとっては「少し敷居が高い」と感じることもあるでしょう。しかし、パブの語源は「Public House(公共の家)」。
そこは誰に対しても開かれた、イギリス文化の心臓部です。
今回は、お酒を飲まなくてもパブを満喫し、現地の人々と緩やかにつながるための秘訣をご紹介します。1. 「お酒を飲まない」は全く問題ない
まず知っておいてほしいのは、現代のイギリスにおいて「パブでソフトドリンクを頼むこと」は至って普通だということです。
健康意識の高まりや、宗教的・体質的な理由からお酒を控える人は増えています。
「コーラ(Coke)」や「レモネード(Lemonade)」はもちろんですが、少し通な注文をしたいなら「Appletiser(アップルタイザー)」や、ライムシロップをトニックウォーターで割った「Lime and Tonic」がおすすめ。これらは見た目もカクテル風で、パブの雰囲気にしっくり馴染みます。
ノンアルコールビール(Alcohol-free beer)のラインナップも驚くほど充実しているので、気後れする必要は全くありません。
また、紅茶、コーヒーなどもありますので、日本のファミリーレストラン感覚で行く事が出来ます。2. 注文の「お作法」:テーブル待ちは厳禁
パブには日本のような「お通し」や「席での注文」は基本的にありません(食事メインのガストロパブを除く)。
- カウンターへ行く
席を確保したら、自分でバーカウンターへ向かいます。- 列を作らない
イギリスのパブでは一列に並ぶ習慣がないことが多いです。カウンターの空いている隙間に立ち、バーテンダーと目が合うのを待ちます。- 魔法の言葉「Please」
注文の最後には必ず「Please」を付けましょう。 例:「A pint of Diet Coke, please.」- その場で支払う
飲み物を受け取ると同時に支払いを済ませるのがルールです。最近はどこでも非接触型のカード決済(Contactless)が主流です。3. 「現地の人」との絶妙な距離感
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パブは社交の場ですが、無理に誰かに話しかける必要はありません。まずは「空間を共有する」ことから始めましょう。
おすすめは、スポーツの試合(特にサッカーやラグビー)がある日にパブへ行くことです。テレビモニターの近くに立てば、ゴールが決まった瞬間に周囲と「Yeah!」とハイタッチするだけで、立派なコミュニケーションが成立します。
また、カウンター近くで飲んでいると、隣の人から「どこから来たの?」と軽く声をかけられることもあります。そんな時は笑顔で「日本から勉強しに来ました」と返せば、そこから現地のリアルな情報----例えば、この街で一番旨いフィッシュアンドチップスがどこにあるか、などを教えてもらえるかもしれません。4. 留学生活における「パブ」の価値
パブは、大学や語学学校では学べない「生きた英語」と「現地の空気感」を吸収できる最高の教室です。
隣り合ったおじいさんが話す強い訛り、若者たちが使う流行のスラング、そして政治やサッカーに熱く議論を戦わせる声。それらに耳を傾けながら、ゆっくりとグラスを傾ける時間は、あなたの留学生活に深い彩りを与えてくれるはずです。
たとえ手元にあるのが一杯のコーラだとしても、パブのドアを押し、その賑わいの中に身を置く勇気を持ってみてください。
そこには、教科書には載っていないイギリスの素顔が待っています。