イギリスの朝食と言えば、エッグ、ベーコン、ソーセージ、そして焼きトマトやマッシュルームなどがお皿に乗った English breakfast(※1)を思い浮かべる方も多いかと思いますが、一般家庭では、Cereal(シリアル)や、トーストと紅茶などの飲み物というかなり簡素な食事が一般的です。
シリアルにもいろいろあり、Porridge(※2)、Muesli(※3)、全粒麦のWeetabix(※4)、グルノーラなど多くの種類があります。
イギリスのスーパーに行くと、シリアルのコーナーだけで1列分の売り場になる程、種類もとても豊富です。
ホストファミリーでの朝食も、これらのようなシリアルがいくつかテーブルに置いてあり、自分で飲み物を作ってセルフサービス的なファミリーが多い傾向にあります。私も初めてイギリスのホストファミリーに滞在した際に、朝食がシリアルと飲み物だけでは物足りず、ファミリーに「Can I have fried egg and ham for breakfast?」と伝えたところ、「Yes, of course, you can but we don't have it so can you make it by yourself?」と言われ、翌日の朝から少し早起きして、自分で朝ごはんを作って食べていたのを思い出します。
留学生からも、朝食が簡素でお腹が空きます、という話を聞きます。そのような場合は、ファミリーに遠慮なく卵料理が食べたい等、リクエストするようアドバイスをしています。朝食の費用はホストファミリーに支払っているので、食べたい物をファミリーに伝えるのは全く問題ありません。そのようにしてコミュニケーションを取ることも、ファミリーと上手く生活していく一つのコツでもあります。
(※1)English Breakfast:
参考までに、google画像検索をご紹介します。
このようなイメージを持たれている方が多いと思われますが、一般家庭の多くはシリアルが食べられています。
(※2)Porridge(ポリッジ):
どろっとするまで水またはミルクでオートミールを煮て作る、お粥のようなもの。スコットランドやイギリス北部でよく食べられています。
ボリュームがあり体が温まります。
(※3)Muesli(ミューズリ):
オーツ麦、ドライフルーツ、ナッツなどがミックスされたもの。
Alpenという商品は、1.1キロなどの大袋でも売っています。
(※4)Weetabix(ウィータビックス):
写真の通り、ハンバーグの形をしているので、最初は「何だろう?」と思い、ホストファミリーではしばらく食べずにいました。
Weetabixは、イギリスで長年とても人気があるシリアルの一つです。私の場合は、ヨーグルト、ブルーベリー、ナッツにハニーそして、ミルクをかけて食べたりしています。