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伝統あるアカデミックな環境、最短1年で取得可能な修士号、そして多種多様な文化が交差するイギリス。
円安や現地の物価高騰が懸念される昨今ですが、実はイギリス留学は「奨学金の宝庫」でもあります。
2026年度の留学を視野に入れている方に向けて、最新のトレンドと賢い資金計画の立て方を解説します。1. 英国政府の本気度を知る:フラッグシップ奨学金の今
イギリス政府は、世界中から優秀な人材を呼び込むために非常に強力なネットワークを持っています。
その筆頭が「Chevening(チーヴニング)奨学金」です。
これは将来のリーダーを育成するための制度で、学費、生活費、航空券代までカバーされる「フルスカラシップ」です。
選考は非常に厳格ですが、得られるのは資金だけでなく、世界中の同窓生(アラムナイ)との一生モノのネットワークです。また、近年のトレンドとして注目すべきは「GREAT奨学金」です。
これは英国政府と各大学が共同で提供するもので、最低10,000ポンド(約190万円〜)が授業料から減免されます。対象大学が毎年入れ替わるため、自分の志望校が含まれているか、ブリティッシュ・カウンシルの公式サイトをこまめにチェックすることが合格への近道です。2. 多様化する日本の民間財団:返済不要の「給付型」を狙う
日本国内の財団も、グローバル人材の育成に力を入れています。特筆すべきは、支援金額の大きさと自由度の高さです。
例えば、「柳井正財団」や「孫正義育英財団」は、単なる資金援助を超え、次世代のイノベーターを育てるコミュニティとしての側面が強まっています。また、地方自治体や特定の専門分野(芸術、理系、社会福祉など)に特化した中規模な財団も増えています。
これらの奨学金は、大手よりも倍率が低くなる傾向にあり、自分の研究テーマと財団の設立理念が合致すれば、強力なバックアップを得られる可能性が高まります。3. 「大学独自」の減免制度は見落とし厳禁
意外と見落とされがちなのが、イギリスの各大学が独自に提供している「International Scholarships」です。
多くの大学が、成績優秀者(Global Merit Scholarship)や特定の国からの留学生(Country Specific Scholarship)を対象に、3,000ポンドから5,000ポンド程度の学費減免を行っています。これらは入学願書の提出と同時に審査されるものや、合格後に別途申請が必要なものなど様々です。
大学からの公式メールやポータルサイトを隅々まで確認する粘り強さが、数百万円の差を生むことになります。4. 成功を引き寄せる「準備」のスケジュール
秋の入学を目指すなら、勝負は「1年前の秋」に決まると言っても過言ではありません。
●前年9月〜11月: チーヴニングやJASSO、主要民間財団の募集締切。
●12月〜2月: 大学独自の奨学金申請、および英語スコア(IELTSなど)の最終取得。
●3月以降: 残り枠の奨学金や、渡航準備。最近の傾向として、英語スコアの提出が早まっているほか、エッセイ(志望動機書)では「なぜイギリスなのか」「学んだことをどう社会に還元するか」という具体的なビジョンがより厳しく問われるようになっています。
2026年度 奨学金活用のまとめ
イギリス留学は、決して「選ばれた富裕層だけのもの」ではありません。制度を正しく理解し、自分の強みに合致する奨学金を見つけ出すことができれば、資金面の問題が解決できるかもしれません。
まずは、ブリティッシュ・カウンシルの情報サイトや、各大学の「Funding」ページをブックマークすることから始めてみてください。あなたの情熱を後押ししてくれる制度が、きっと見つかるでしょう。【参考リンク】日本の民間財団による奨学金
〇柳井正財団: 米国・英国のトップ大学への学部進学を支援。非常に高額な支援が特徴。
〇孫正義育英財団: 高い志を持つ若者が対象。特定の形式にとらわれない柔軟な支援。
〇笹川平和財団(スカラシップ): 大学院留学が対象。
〇しのはら財団: 2026年度のイギリス留学(ファウンデーションコース等)を対象とした募集例あり(募集終了)。
〇阪和育英会 / 安田奨学財団: 地域や大学を通じた推薦枠がある場合があります。