Oさん(22歳代・大学生)ロンドン
コースレベル | General English/Intermediate(B1)中級、Upper intermediate(B2)中級の上レベル |
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クラスの人数 | 7~12人程 |
クラスの日本人数 | 2、3人 |
クラスメートの国籍 | 主な出身国は日本、韓国、ブラジル、トルコ、その他南米。 他にはタイ、台湾、スイス、フランス、ロシア、イタリアの人などもいました。 |
クラスが振り分けられた当初は授業が簡単に感じていました。教材のレベルにも不足感を覚えました。しかし、スピーキングを重視するのが語学学校なので、自分のスピーキング力から判断されたと考えればクラス分けは妥当なものだと思えました。誤解を恐れないで言えばアジア人はリーディングが得意だがスピーキングは苦手という人が多いと思います。なので上記のように考える人も少なくないのではないでしょうか。ただし、あまりに簡単すぎると感じたら先生に訴えるべきです。自分も最初Lower Intermidiate(中級の初段階)に振り分けられて、先生に頼んだら簡単なテストの後、次週から一つ上のクラスに変えてもらえました。
これまでの学校教育と違いを感じたのはより内容が実践的であったことです。使う表現から文法まで細かいところに触れすぎずに、使える知識にしようという構成が感じられました。その日習った文法や表現を色々なシチュエーションを想定してクラスメートとロールプレイングしました。
当然ディスカッションの練習もありますが、スピーキングが苦手なアジア人グループはとにかく喋りまくる南米系についていけず、というような場面も多々あり、苦労しました。
*良かった点
・先生方は皆熱心で丁寧に教えてくださいました。質問にも誠実に答えてくれ、こちらが苦労していると向こうから手助けしてくれました。
テストの後にも個人個人にフィードバックをもらえました。
・ホストファミリーについてアンケートがあったのですが、食事に少し苦労していたことを伝えたら心配してくれ、力になってくれました。
(介入が必要な事態には至りませんでした。)
・英語の先生になるコースの研修生が先生になるフリークラスが午後にありました。
・自習スペースもよく利用しました。
・カフェテリアは安価で美味しかったです。
・近くにスーパーがある。
・価格
*イマイチだった点
・アクティビティ(学校が主催するイベント)が少ない。
この学校特有の特徴かは分からないが、年齢層が思ったより幅広かったので友達を作りやすいとは言い切れません。
・長く通っていると授業内容に飽きる(どこもそう)
他のファミリーの話と比較しても優しい方だったと思います。
門限やシャワー、セントラルヒーティングの制限もありませんでした。
風邪をひいたときも、心配してスープなど作ってくれました。朝食以外に毎日リンゴやオレンジ、バナナのフルーツも持たせてくれました。家もよく掃除されていて、常に清潔でした。
少々戸惑ったことは夕食です。平日の夜はフィッシュアンドチップスの冷凍食品やラーメン(ありがたい)、ピザなど簡単なワンプレートの食事が多かったです。こちらでは日本ほど食事に手をかけないのが普通なのかもしれませんが、量(少なさ)や栄養バランスに少し驚いたので、食生活に慣れるまで少し時間が必要でした。休日はボリュームとバランスがあるコメとチキンが主体の食事を作ってくれました。
ロンドンへ来る前の印象は全くぼんやりしていて、天気が悪いとか食べ物が美味しくないといったステレオタイプなイメージしかありませんでした。それは確かにそう思うところはあったものの、結果的に大好きな街になりました。
●治安
自分の活動範囲であったロンドン中心部(学校)と北東部(家)の印象ですが、基本的に良好でした。深夜を含め自分が危険な思いをしたことはありません。差別も一度も受けていません。ただし、ある程度の規模のスーパーや小売店では必ず防犯ゲートとセキュリティの人が配置されており、実際万引きの現場を時々見かけました。ホームレスの存在と数は東京と比べるまでもなく目立ちました。物乞いのポーズを取られますが、強く求められたことはないです。過剰な警戒は不要ですが、日本と比べたら治安が良くないのは確かだと思いました。
特にスマホのスリには気を付けた方がいいと思います。スマホを片手に歩いている人を普通に見かけるので意外と大丈夫なのかなと油断しがちですが、スリは頻発しているようです。
●物価
食費は日本の倍かかりました。特に外食はとても負担に感じました。
お得に感じたものはsimカード、フルーツ、タクシー、高速バス、格安航空です。(所得に対する価格を考えると日本は交通費>食費、ヨーロッパは食費>交通費な感じがします)。Tubeは高いですが定期券を買えば、Zoneの範囲内で移動し放題なのでロンドンで行きたいところはいつでも気軽に行けて良かったです。(行きたいと思うところは大体Zone1,2に収まる)
●食事
外食は値段に対して満足できるものにはあまり出会えませんでした。個人的には中華の食べ放題バイキングみたいなお店が安く沢山食べられるので愛用していました。他にコスパが良いのはマックとケバブでした。(安いのに確実に美味しい)
いわゆる中食であるスーパーの食品(サンドイッチやお弁当など)もクオリティに難があります。自炊できる環境ならば食事の満足度は上がると思います。
美味しかったものはビールやパン、そしてコーヒー、紅茶です。従って、パブやカフェにはよく行きました。食文化に慣れることが大事かもしれないと思いました。
付け加えれば、日本食は大人気で、テイクアウト系からレストラン、ラーメン屋までたくさんあります。スーパーにもお寿司や日清のカップ麺があります。クオリティはあまり期待できませんが、日本らしい味付けのものが食べたいときにはありがたくいただきました。日本食品専門のスーパーもあります。
●天気
正直これは少し辛かったです。期間が丸々冬だったので、日が短く、明らかに気分が落ち込んだ時期がありました。特に12月は天気が悪く、一週間太陽を見ないなんてこともざらでした。冬の気温は日本より一か月早く冷え込んだ印象です。東京で年一番に冷え込む日が12月や1月のデフォルトの気温かもしれません。ビタミンDの摂取、人との交流を欠かさないことが大事だと思います。天気がよく(よくなくても)、忙しくない日は積極的に外出していました。余裕がある人はスペインなど南の暖かく、天気の良い国へ旅行するのもとてもいいと思います。
●利便性
どこに行くにもtubeとバスでカバーできました。大規模なストライキはなんだかんだいつも直前で回避されたりして助かりました。
休日に遊びに行く先を東京と比べると刺激が物足りないかもしれません。公園や街の散歩、美術館が楽しめる人にはすごくお勧めです。
●街や人の雰囲気
・好きな所
①緑に気軽に触れられること
Hyde ParkやRegent Parkをはじめとした代々木公園の倍は広いものから雰囲気の良い小さな公園までロンドンの中心部や郊外を問わずいくつもあることに感動しました。
いつも気軽にリラックスできます。一言でいえば散歩に飽きない街でした。
②積極的に優しい人々
気軽に他人と挨拶や会話を交わすことや外で見知らぬ人を助けることにためらいのない人が多いと感じました。例えば、ホームレスの人に食べ物をあげる人々や駅で階段に苦労している人にさっと手を差し伸べる人が多くて、自分の行動を見直すきっかけになりました。
③外国人として疎外感を覚えにくい
移民がとても多い街で、そもそも外国人とイギリス人の区別がぱっと見で困難なので、街や人々が伝統的なイギリス人とは違うルーツを持つ人達も当たり前に受け入れる空気を感じました。
東アジア系も多いです。外国人、外から来たお客様として過剰に扱われなかったことがかえって快適でした。
④美術館が無料
これは想像以上に有難かったです。有名な大英博物館やナショナルギャラリーだけでなく、数多くの美術館に無料で入れるというのはありがたい事でした。観光地になる美術館は混んでいますが、パリのルーブル美術館のような混雑はありません。
・苦手な所
路上喫煙:屋内は完全禁煙ですが、屋外ではほとんど禁止されていません。なので、人通りの多い場所でも前を歩く人やすれ違う人が吸っていて煙が顔にかかることがありました。
英語の勉強をするだけなら日本でできるというのは間違いないと思います。ただし、留学の何よりの財産は数か月間でも外国で暮らした上で、上記のような気付きをたくさん得られたことでした。月並みですが、多くの人、考え方、習慣に触れ、自分や日本を見つめ直すきっかけになったことは間違いありません。
英語圏で留学先を選ぶとき、いくつも候補がありますが、イギリスを選んでよかったことは、他の国へ旅行しやすい事です。国を移動することで単純に気分転換になりますし、文化、慣習の違う他の国も見る事で多様性のあるイギリスでも得られない新たな視点が得られました。
英語力も学習のモチベーションもこの留学が飛躍するきっかけになりました。その点でも間違いなく行ってよかったです。
文房具:あまり売っているお店を見なかったです。性能も日本のものの方がいいです。
ユニクロ:日本の倍の値段するので、愛用している人は日本で買っておくべきです。
giffgaffのsimカードをたまたま人からもらいました。月£10で20G、電話番号付(国内かけ放題)だったのでかなりお得でした。街中のFreeWi-Fiが充実しているのでsimカードを手に入れるまでの最初の数日間も困りませんでした。
EPOSカード(visa)とセゾンカード(mastercard)の二枚を持っていきました。時々、受付られない時もあるのでvisaとmasterの両ブランドを持っていくことをお勧めします。それと、WISEカードを持っている生徒をよく見ました。簡単に作れるらしいです。
現金はほぼいりません。
まず、英語を楽しむこと。次に、会話(アウトプット)は言うまでもなく大事ですが、インプットも同じくらいも大事にした方が良いと思います。
インプットでは完璧にこだわらないことが大事だと思います。私は最初気合を入れて、映画のセリフを一言一句書き出し、答え合わせし、分からない単語をすべて拾い出すことに時間をかけていました。語彙力など多少は身になったと思いたいですが、当然楽しくないので長続きしなかったです。そういう精読、清聴は授業である程度達成できると思うので、映画やドラマ、インスタグラムでもなんでも楽しく自然に英語に触れる時間を増やした方がいいと思います。
分からない所があっても全然飛ばしていいと思います。頻繁に使われるものならある程度自然に覚えると思います。そして、何度も同じ表現に触れていると、実際の会話でスムーズに口に出すことができるようになります。やはり、帰国後の英語力向上に寄与したのは、生活の中で自然に沢山英語を聞いて、読んで、話したこと(多読、多聴)だと思います。
なんでも楽しんでいる内に知識が増えて、使えるようになったのだと思います。
アウトプット(会話)では知っている知識を使える知識にする場だと捉えるべきではないかと考えています。会話ではこれまでに持っている知識以上のことは話せないからです。
その点でいえば、授業はインプットとアウトプットがよいバランスだったと思います。独り言もアウトプットとして最適でした。
正直に言うと、ネイティブのイギリス人の友人はできませんでした。長く滞在したことで人間関係の構築に保守的になってしまいました。学校内で知り合った人と交流していました。MeetupのLanguage Exchangeパーティーみたいなものに行ったこともありますが、深く仲良くなれませんでした。勇気を出して、何かしら言語学習でないコミュニティーに参加してみるべきだったかもしれません。
繰り返すようですが、想像以上の学びがあり、単なる英語学習にとどまらなかったことは外国に行ったことのなかった私の人生の大きな財産になりました。帰国後に受けたTOEICは805点であり、300点近く上がりました。数字でも成果が出ていて良かったです。
複数の代理店に見積や相談をしましたが、こちらは手数料もなく、最も親身に相談に乗ってくださったからです。
London - ロンドン
Bournemouth - ボーンマス
Oxford - オックスフォード
Brighton - ブライトン
Cambridge - ケンブリッジ
Norwich - ノリッジ
Canterbury - カンタベリー
Mansfield - マンスフィールド
Lewes - ルイス
Cheltenham - チェルトナム
Farnham - ファーナム
Wimbledon - ウィンブルドン
Chichester - チチェスター
Bath - バース
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York - ヨーク
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Edinburgh - エディンバラ
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