T さん(21歳・大学生)エクセター
クラスの人数 | 15人程度 |
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クラスの日本人数 | 6人 |
クラスメートの国籍 | 日本、中国、UAE、トルコ、ロシア |
INTOではアカデミック英語を学びました。大学でのセミナーで使えるような内容で、4技能を実践的に伸ばすことができるような授業でした。Reading & Writing (RW), Listening & Speaking (LS), Exam Skill (ES), Research Skill (RS)の4タイプの授業があり、特にRWとLSの比重が大きかったです。評価方法としては、ReadingとListeningはペーパーテストがありましたが、WritingとSpeakingは実技を評価されました。
Reading & Writing の授業
実際に学術文献を読みながらエッセイの効率的な読解方法やエッセイを書く際に便利な表現などを学びました。エッセイを読みながら学んだことは、エッセイを書く際に生かされます。先生に添削をしてもらいながら、1000語のエッセイを書き上げ、それがそのまま期末試験のWritingセクションの評価対象になりました。
Listening & Speaking の授業
セミナーを模してクラスメートとディスカッションをしたり、効果的なプレゼンテーションの方法などを学んだりしました。期末試験はプレゼンテーションなので、その予行練習として他クラスの先生立ち会いのもと実際にグループプレゼンと個人プレゼンを行う機会もありました。最初の頃は英語で発表するということにストレスを感じたこともありましたが、授業を通して次第に慣れ、学んだフレーズも自然に使えるようになり、期末試験では質疑応答も含めて20分程度の発表をカンペなしでスムーズにできるようになっていました。非常に受けて良かったと思った授業でした。
Exam skill とResearch Skillの授業
試験はなく授業数もそこまで多くはなかったですが、試験を攻略するためのコツや、エッセイを書く際に必要になる参考文献の集め方及び扱い方を学びました。
全体的にどのクラスもためになる内容でした。アカデミック英語を学ぶコースなので、日常的な英語力というよりは、授業やセミナーでの対応力を上げることや質の高い論文を書くための力を養うことを重視しているという印象でしたが、それでも4技能全てのレベルが底上げされたと感じます。また、先生やクラスメートとの会話を通して異文化交流をすることもでき、視野が広がりました。さまざまな国のイントネーションに触れ、耳を鳴らすことができたのも良かったです。
初めて留学をされるという方で、英語の運用力を上げたいという方には、ぜひお勧めしたいと思います。INTOでは、留学生同士で切磋琢磨できるのはもちろん、教員の方々は留学生相手に長年教鞭をとっておられる方ばかりで、手厚くサポートしてくださるため、安心して勉強できる環境が整っています。コースを通して身につくスキルは実用的なものばかりなので、学生の間だけでなく社会人になってからも重宝すること間違いなしです。
日本人が少ない環境で英語を学びたい、イギリス人のお友達を作りたい、もしくは、自然で日常的な会話力をレベルアップさせたい、という方にはこのコースは向いていないかもしれません。INTO University of Exeterは英語を学ぶ場なので、現地生はいない(主にアジア系の学生が多く、在籍する生徒の4分の3が中華圏出身だったというクラスもありました)ですし、英語を学ぶといっても、学術的な場で使用するアカデミック英語を学ぶため、若者が日常的に使うようなフランクな英語を授業内で使用することはないためです。
どこかに所属することはありませんでしたが、いくつかのSociety(いわゆるサークルのようなもの)にその日かぎりという形で参加したりしました。
クラブ活動は日本でいう部活のような感じで拘束力が比較的あるのに対し、Societyはゆるく自由に参加できるような感じでした。主にJapanese Societyというところに参加し、日本人の知り合いを作ったり、他国出身で日本好きだという学生たちと交流したりしました。また、Christian Societyと留学生支援ボランティア団体や地域の教会コミュニティのメンバーの方が共同開催している留学生向けの交流イベントには、毎週参加していました。それらのイベントに参加することでできた友人も多く、楽しい経験になりました。
*Social and Political Sciences, Philosophy, and Anthropology Modulesより、"Cultures: Food"
*Languages, Cultures and Visual Studies Modulesより、"Intercultural Communication"
実際の授業自体は難しくなかったです。英語も聞き取れましたし、興味がある分野ということで予備知識もありましたから、授業を受けていて困難なことはありませんでした。大変だったのは予習課題で、量がとても多く苦労しました。私は2教科受講していて、それぞれ週に150ページほどの英文レポートを予習で読んでくるように言われていたので、2教科合計で300ページ前後のリーディング課題がありました。リーディング課題の内容を全て理解しているという前提で授業が展開されるので、予習命という感じでした。BBCか何かの記事で読んだのですが、課題をこなす際の所要時間が留学生は英語ネイティブの4倍ほどになることもあるそうです。まさにその通りで、読んで予習問題を解くだけで本当にたくさんの時間がかかりました。また、リーディング課題だけでなくレポート課題にもたくさんの労力を要しました。
1つはホワイトボードとスクリーンがあるだけの小さな教室で、もう一つは黒板とスクリーンがあって座席もホールのようになっているものの規模は大きくない教室でした。
クラスの人数
人数はどちらも20人ほどだったように思います。生徒数が多くない上に先生との距離が近く、コミュニケーションが取りやすかったです。私がいたクラスもそうですし、他の友人の話も聞く限りは、少人数のクラスが多いという印象です。しかし、エクセター大学のホームページから見ることができる授業紹介のページによれば100人ほどの規模で開かれる授業もあるようなので、授業次第と言ったところでしょうか。
授業で話をするくらいの、いわゆる「よっ友」くらいの関わりしかありませんでした。これは日本の大学生と変わらないなと思います。友人同士で同じ授業を受けているような印象もありましたし、授業が終わるとすぐに帰ってしまうので、話しかけて親しくなるというのは難しかったです。
同じ授業を受けている学生と親しくなるのは難しかったですが、地域で開かれる留学生向けのイベントではイギリス人学生何人かと仲良くなりました。エクセターのクリスチャンサークルと地域の教会コミュニティのメンバーや留学生支援ボランティアなどが共同開催するイベントで、積極的に話しかけてくれたりお家に招いたりしてくれて、仲良くなることができました。一緒にスコーンを作ったりもして、良い思い出となりました。
留学生としてはアメリカ出身の学生が最も多く、他にはアイルランドやフランス、スペイン、ドイツ、シンガポール、香港などから来ている学生がいました。食文化を学ぶ授業ではクラスの3分の1ほどが留学生で、異文化コミュニケーションのクラスでは留学生自体はクラスの4分の1程度だったものの、半分以上の学生が自身も他国に留学または居住していた経験があったり、他国にルーツがあったりと、国際色豊かな印象でした。
授業後に質問をしに行った際にも、システムエラーなどによるテクニカルな問題でメールをした際にも、親切に対応して下さいました。課題に対するコメントも丁寧かつ的確でした。あくまでも一人の学生として接してくれているという感じで、留学生だから特別扱いをされるということはありませんでした。
私は、部屋は1人で使ってキッチンは6人で共有するというスタイルで暮らしていました。
隣人と話しながら一緒に料理をしたり、時には他の寮に住む友人を呼んでちょっとしたパーティーを開いたりと、全体的に楽しい寮生活でした。建物の壁が薄く廊下や外で騒ぐ学生たちの声がよく聞こえてきたり、火災報知器が頻繁に鳴って冬の夜中にも避難させられたり、共用キッチンにある冷蔵庫から時折食料が消えたりと、共同生活の不便さを感じる場面も多々ありましたが、大概のことは慣れれば問題はありませんでしたし、キッチン問題はメモを貼ったり名前を書いたりすることで解決されました。
本格的に夏が訪れる前に退寮したので夏場の様子はわかりませんが、少なくとも10月から6月までの間で暑かったり寒かったりして困るということはなく、エアコンがなくてもセントラルヒーティングだけで十分に過ごしやすい環境でした。
備品もしっかりと揃っていました。コンセントは部屋に6箇所ほどあり、電源不足に悩むことはありませんでした。滞在前に心配していた水回りに関しても、綺麗でしたし、水の硬度が高いわけでもなかったので、違和感を感じることはありませんでした。防犯面もしっかりしていて、オートロック玄関と防犯パトロールに加え何かあった時にすぐにスタッフの方が駆けつけてくれるというサポートもあったので、安心して暮らすことができました。
苦労したことといえば、寮から街の中心部や大学までの道のりが長かったことです。INTO生の寮から中心部のスーパーに行くには徒歩で片道30分ほどかかるため、帰り道に重い荷物を持って帰るのが大変でした(バスもありましたが節約のために歩きました)。大学の講義棟まで行くにも20分ほど坂道を登り続けなければならなかったのですが、あまりにも急なので人々にはCardiac hillと呼ばれるほどでした。登校でも買い物でも毎日たくさん歩いたので、運動不足にならなかったのはよかったです。
非常に治安の良い街でした。初めての留学生活を送るのにピッタリな街だったと思います。
パブやレストラン、カフェなどが充実していて、ちょっとした息抜きに海辺に行って食事をするのが楽しみでした。お店が閉まると人通りも減ってくるため、夕方からは一気に寂しい雰囲気になりますが、きちんと気を付けていたからか何時にどこを歩いていても怖い目に遭うことはありませんでした。
住民の方々はとっても親切で、差別されるようなこともなく、穏やかに暮らすことができました。かなり田舎の小さな街なので遊ぶところはほぼありませんし、電車に乗って近くの大きな街に出かけようにも1時間ほどかかります。余暇を楽しむという面で都合のいい街だったとは言えませんが、勉強に集中したい学生が住むには十分でした。
気候は、基本的に曇りの日が多く、風が非常に強かったことが印象に残っていますが、暑すぎず寒すぎず、過ごしやすかったです。降雪があった日も数えられるほどしかなく、道が凍って困るということはほとんどありませんでした。
エクセター大学の学部授業では日本の大学とは違ってレクチャーだけでなくセミナーに参加することが重視されているため、積極性や主体性が求められます。やる気のない学生はどこにでもいますが、日本の大学以上にシビアな目で見られるように感じます。
しっかりと予習をした上で授業を受け、セミナーでのディスカッションにも進んで参加すると、内容への理解が自ずと深まりますし、英語力も上がります。
慣れるまではネイティブスピーカーたちの中に混ざって討論するというのは大変だと感じるかもしれませんが、皆しっかりと聞いて理解しようとしてくれるので、あまり心配せず、自信を持って臨んでください。授業によっては予習や復習、課題が多く、休む暇もないかもしれませんが、その分達成感も大きく、学習に対する満足度が高いです。大変でも必ず力になるので、ぜひ挑戦してみて欲しいです。
・インスタント食品もしくは非常食(カップ麺、乾麺、顆粒味噌汁、アルファ化米など)
...日本の味が恋しくなった時、天気が悪くて買い物に行きたくない日、勉強で忙しくなったテスト前の時期などに重宝しました。
・歯ブラシ
...イギリスのドラッグストアやスーパーでも手に入りますが、とにかくヘッドが大きくて私はうまく使いこなすことができませんでした。友人は子供用を購入して使っていましたが、それでも大きくて磨きにくいと言っていました。
・いくつかの種類のクレジットカード
...SIMカードを変えた影響で日本のカード会社に登録している電話番号とは違う番号を使うことになった結果、クレジットカードの認証コードがSMSに届かず、オンラインで買い物をしたりホテルや飛行機を予約したりする際にカードを使うことができないということが多々ありました。
幸い私は4枚中1枚だけ使うことができましたが、持ってきた4枚全てが使えないという友人もいました。私は詳しいことはわからないので、ご自分で調べてから持っていくカードを準備するか、複数枚用意しておくなどして対策すると良いと思います。
※値段さえ気にしなければ生活に必要な大体のものは中心部にあるお店で手に入りますし、電車に乗ってIKEAに行ったりAmazonを利用したりすれば物がなくて困るということはなかったので、そこに関してはあまり心配しなくても大丈夫だと思います。
日本でも使っていたiPhoneにgiffgaffのSIMカードを入れて、月ごとに自動チャージされるプランで使っていました。私は心配だったのでデータも通話も無制限のプランを利用していましたが、寮にも大学にもWi-Fiが通っていたため、もっと少ないデータ数で十分だったと思います。通話もあまりしなかったので、無制限である必要はありませんでした。giffgaffの場合は日本にいてもSIMカードを無料で取り寄せることができるので、出国前にネットで注文して持って行くと便利ですし、安心です。留学中に海外旅行に行く際にはeSIMをその都度アプリで購入して使用していましたが、そちらも全く問題なく使うことができ、便利でした。
余談ですが、エクセターにはAppleの正規店があります。知り合いの留学生はスマホが壊れたといってすぐに買いに行っていましたし、私も充電器などを購入しに何度か足を運びました。また、Three、EE、Vodaphoneのショップもあり(giffgaffはありませんでした)、それらのサービスを利用する人もいるようでした。万が一留学中にスマホが壊れてしまってもとりあえずすぐに購入できる場所はあるので、その点では心配ないと言っていいと思います。
私は日記を書きながら1日に使ったお金を家計簿感覚でメモしていました。現金はほとんど使わず(イギリス滞在中に現金を使ったのは一度だけでした)基本的にクレジットカードかデビットカードで買い物をしていたため、決済時に届くメールのおかげで管理しやすかったです。
1日にいくら使ったのかを書き残すのは、節約に効果的だったと思います。加えて、私は1ヶ月経ったらその月いくら使ったかを確認し、他の月と比べて無駄遣いがないかをチェックしていました。最初の2ヶ月くらいは生活に必要なものを買うことも多くかなりの出費がありましたが、慣れてくると何度か外食をしても月に4万円くらいで生活できるようになっていました。とはいえ生活費はかなり個人差あります。同じ日本人でも、生活費だけで月に10万円使ったという友人もいました。一概には言えませんが、自炊か外食(Uber含む)かによって生活費に大きな差が出るような印象があったので、手っ取り早い節約方法は自炊中心の食生活を送ることだろうと考えます。
とにかくたくさん人と話をすることが良いと思います。もちろん単語力や文法力なども重要ですが、英語で話すことに慣れていなければせっかく身につけた英語の知識を活かすことができず、スムーズなコミュニケーションが取れないと感じます。
ネイティブスピーカーとでも留学生同士でも日本人同士でもいいので、たくさん英語を話して英語で自分の意見を伝えることに慣れれば、自然に会話力が向上していくのではないでしょうか。
老若男女、様々な人と関わる中で、友達もでき、多くを学び、とても良い経験ができた留学生活でした。渡英前には見知らぬ地での生活についてたくさん心配していましたが、それは杞憂でした。文化や言語は異なれど結局は同じ人間だものね、というのを体感しました。個人的にはエクセターに通う学生たちとは性格的にも合っていたようで、生きやすかったです。
仲間たちと共に日夜勉学に励んだ経験や、余暇にイギリス生活を満喫した思い出は、自分の人生において大きな糧になったと感じます。またイギリスに住んでみたい、またここで勉強したい、そう思えるような、素晴らしい留学生活でした。エクセターで出会った仲間たちはもちろん、長年の夢であった留学を叶えさせてくれた家族や留学生活をサポートしてくださったLSSの皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
現地在住で営業をされている留学エージェントをインターネットで探していたところ、発見しました。
とても親身になって相談に乗ってくださり、メールもすぐに返信してくださったので、初めての海外経験だった今回の留学に対する疑問や不安を溜め込まずに、前向きに過ごすことができました。
Skypeでお話をしたり、実際に大学でお会いしたりと、直接関わる機会を持ってくださったことも、安心と信頼に繋がりました。留学が始まる前から終わるまで、本当にたくさんお世話になりました。
留学を検討されているみなさんに、ぜひお勧めしたいエージェントさんです。
London - ロンドン
Bournemouth - ボーンマス
Oxford - オックスフォード
Brighton - ブライトン
Cambridge - ケンブリッジ
Norwich - ノリッジ
Canterbury - カンタベリー
Mansfield - マンスフィールド
Lewes - ルイス
Cheltenham - チェルトナム
Farnham - ファーナム
Wimbledon - ウィンブルドン
Chichester - チチェスター
Bath - バース
Exeter - エクセター
York - ヨーク
Liverpool - リバプール
Edinburgh - エディンバラ
Scotland - スコットランド
Galway - ゴールウェイ
Dublin - ダブリン
Tiverton - ティバートン